(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)は25日、JR九州と先日、協力覚書を締結したと報道資料で明らかにした。今後、安全・運営技術、生活事業、鉄道観光などの分野で協力していくとしている。
台鉄幹部らは海外の鉄道事業者の経営について学ぼうと、陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)の指揮の下、19日から22日までの日程で訪日し、JR九州を訪問した。覚書の調印は19日に陳氏立ち会いの下で行われ、台鉄の鄭光遠董事長(会長)とJR九州の古宮洋二社長が署名した。
陳氏は、台日が長期にわたって交通輸送の分野で緊密に交流を保っており、特に鉄道技術と運営管理においては、深い相互信頼があると言及。鉄道事業での経営多角化や観光列車ブランドによる地方創生で大きな成果を挙げたJR九州は、台鉄が転換を図る上での参考になると語った。
鄭氏は、今後もJR九州との協力を深化させ、双方の人々に、より上質で温もりのある鉄道サービスを提供できればと期待を示した。
台鉄は2024年に国営企業化された。鉄道事業技術の向上と経営の効率化を目指し、先進的な取り組みを行う外国の鉄道事業者と積極的に交流を進めている。