(台北中央社)中度台風(台湾基準)台風25号について中央気象署(気象庁)は14日午前8時、これまでの予想よりもさらに台湾本島寄りになる予想進路を発表した。15日午前に陸地の一部が強風域に入る可能性があるとしている。
気象署によると、午前11時現在、台湾最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の南南東約510キロの海上を、時速17キロで北西から北北西に向きを変えながら進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル。
気象署の伍婉華簡任技正(上級技師)はこの日の会見で、秋は気象現象が複雑で、さまざまな要因が台風25号の進路に影響を与える可能性があると説明。現段階で上陸の有無や上陸地点を予測するのは難しいとの見方を示した。また、台湾接近時には速度が遅くなり、勢力は3段階の真ん中である「中度」と見込んでいるとした。
伍氏によれば14日は南部や東部、恒春半島(南部・屏東県)で断続的に雨が降り始める。15、16両日は東部・台東や花蓮、恒春半島で局地的に強い雨が降る。16日は台風が台湾の東の海上に近づくにつれ、北部や北東部で降雨量が増える見込み。中でも北東部・宜蘭や北部の山地は局所的に強い雨が降る可能性がある。東部や南部の雨は次第に収まる。