(台北中央社)中央気象署(気象庁)は27日、軽度台風(台湾基準)台風21号が30日から11月1日にかけて台湾に近づくとの見通しを発表した。今後、勢力が中度台風の上限にまで強まる可能性もあるとした。
同署によれば台風21号は27日午前8時現在、台湾本島最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の東南東約1390キロの海上にあり、毎時14キロで向きを西から西北西に変えながら進んでいる。中心気圧は995ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル。
同署の予報官は予想進路について、依然として不確定性があり、太平洋高気圧の動き次第ではさらに台湾に近づく恐れもあると説明した。
また、27日夜から1週間は北東の季節風の影響がみられ、29日までは北部や北東部で所により強い雨が降る可能性がある。30日以降は北東の季節風に加え台風の外側の雲の影響で、北部の台北市や新北市、基隆市、北東部の宜蘭県で所により大雨が降り、その他の地域でも午後ににわか雨が降る恐れがある。11月2日も北東の季節風の影響が残り、北部や北東部で所によりに一時雨となる見込み。