(台北中央社)台北市政府観光伝播局は26日、性的少数者(LGBTなど)をテーマにしたバスツアーを実施すると発表した。文化や音楽、映画に焦点を当てた3コースが設定され、いずれもきらびやかなメークと衣装をまとうドラァグクイーンらがガイドを務める。
ツアーはLGBTなどへの理解促進を目的とした恒例のパレード、台湾LGBT+プライド(台湾同志遊行)が10月26日に台北市で開催されるのを前に、同月5日から25日まで実施する。
二二八和平記念公園や西門紅楼、総統府など権利向上運動の軌跡をたどる文化コース、LGBTなどへの理解が深いとされる人気歌手アーメイ(張恵妹)、ジョリン・ツァイ(蔡依林)、エルバ・シャオ(蕭亜軒)らの楽曲を聞きながら市内を回る音楽コース、LGBTなどを題材とした映画「花蓮の夏」(盛夏光年)や「藍色夏恋」(藍色大門)などのロケ地を訪れる映画コースがある。
この日行われた記者会見で、過去に行われた同様のツアーでもガイド経験のある郭濬瑋さんは、毎年参加者と交流する中で感動と誇りを感じていると語り、台湾人の尊重と優しさに感謝を示した。
観光伝播局の薛秋火副局長は、LGBTツーリズムを台北市の特色あるブランドにし、国内外からの旅行客に台北のフレンドリーさと包容力、多様な魅力を感じてもらいたいと語った。