(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)は6日、東部・花蓮県で日本製の特急車両、EMU3000型電車の50編成目を受領した。これで台鉄は同形式の車両600両全てを受領したことになり、今後花蓮や東部・台東を走る特急「自強号」の輸送力が54%増強される見込みだ。
台鉄は旧型車両の置き換えを進めており、2021年4月に運行を開始した通勤型車両のEMU900型電車も昨年9月に全車両520両の受領を終えている。
EMU3000型電車は21年12月に運行を開始。ビジネスクラスの「騰雲座艙」が設定され、新たな乗車体験を与えた他、同年にはグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)で特に優れたデザインの「グッドデザイン・ベスト100」に選出された。台鉄は、台湾を一周する鉄道網の最も美しい動く風景になったとしている。
この日開かれた記念式典では電車が日本製なのにあやかり、だるまに目を入れる日本式の儀式が行われ、どんな困難にも臆せず、日々精進することを願った。台鉄は運行に向けた試験を行っている日本製のE500型電気機関車について、今後プッシュプル式(PP)自強号をけん引することになるとした。