(台北中央社)交通部観光署(観光庁)は今年の訪台客目標を1200万人に設定している。王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は27日、中国からの観光訪問再開を期待する考えを示した上で、日本や韓国、東南アジアを誘客の重点とする方針を明らかにした。
立法院院会(国会本会議)への出席前に報道陣の取材に応じた。
コロナ前の2019年の訪台客数は約1186万人。今年はコロナ前の水準への回復を目指す。昨年は600万人の目標を掲げ、12月中旬に達成した。中国人の観光目的での訪台については、海外や香港・マカオなどの第三地に居住または留学する人に限って昨年9月に解禁したが、それ以外は認めていない。
国内観光を巡っては宿泊費の高騰が指摘され、宿泊業界からは人手不足に対する政府の対応の不備を批判する声も上がっている。王氏は、新規雇用した従業員の人数に応じて1人当たり毎月5000台湾元(約2万4000円)の補助金を雇用主に給付する支援策を実施していることを紹介し、人手不足の解消に向けて引き続き努力していくと述べた。