(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は3日、インフルエンザ様疾患で医療機関の外来診療を受けた人の数は1月19日から同25日までに延べ約16万2千人、同26日から2月1日までには延べ約8万8千人(暫定値)に達したと発表した。邱泰源(きゅうたいげん)衛生福利部長(保健相)は4日、公費で接種できるインフルエンザワクチンは全国で約16万回分残っているとして、高齢者や慢性疾患患者など感染・重症化リスクの高い人の接種を呼びかけた。
9日間の旧正月連休が明けた台湾では3日、一部の医療機関は体調不良を訴えた人やワクチン接種を求める人などで混雑した。
検査機関によれば、台湾で流行しているのは日本や韓国と同じA型インフルエンザ。疾病管制署の曽淑慧(そしゅくけい)報道官は記者会見で、平年と比べて今季の感染者数は多いとの認識を示した。
昨年10月1日から今年2月2日までの死者数は累計で132人。インフルエンザの確定患者や死者の9割以上は今季にワクチンを接種していなかったとしている。