(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)は1日、台北市の南港駅にラウンジをオープンさせた。運営を担う旅行大手のライオントラベル(雄獅旅遊)によると、南港が茶の古里であることに着想を得て、内装はブラウンを基調とし、レトロな雰囲気を演出したという。地元の特産品を使ったスイーツやドリンクも提供する。
台鉄がラウンジを設置するのは、昨年8月の花蓮駅(東部・花蓮県)に続き2カ所目。この日行われた記者会見で台鉄の杜微(とび)董事長(会長)は南港駅の将来的なハブとしての機能が板橋駅(北部・新北市)や台北駅(台北市)に引けを取らないことを見据えたと語った。
ライオントラベルは、国際空港のラウンジを参考にしたと説明。ライオントラベルや台鉄の会員、観光列車「鳴日号」の乗客、新型特急EMU3000型のビジネスクラス利用者などが利用できる。ラウンジ利用者は100台湾元(約470円)以上の消費が必要。荷物の無料預かりサービスもある。
ラウンジで提供する飲食メニューもライオントラベルグループが手掛けた。南港産の包種茶やキンモクセイシロップを使ったスイーツや飲み物だけでなく、近隣の北部・基隆市や北東部・宜蘭県の地元ならではの要素を取り入れたローズマリーシーフードピザやキンカンとカモ肉を使ったピザなども提供する。