(台北中央社)エバー(長栄)航空は25日、受託手荷物の制度について、来月23日から全路線で個数制を採用すると発表した。これにより、従来重量制を採用していたアジア、欧州、オセアニア路線では無料受託手荷物許容量が各クラスで増加することになる。現行では米国とカナダを離発着する太平洋横断路線のみ個数制だった。全路線に個数制を適用するのは台湾の航空会社では初めて。
新制度では、ロイヤルローレル、プレミアムローレル、ビジネスクラスで1個当たり32キロ以内の手荷物が2個、プレミアムエコノミー、エコノミークラスで同23キロ以内の手荷物が2個まで無料で預けられるようになる。現行の重量制ではエコノミークラスの場合、上限が30キロとなっているが、新制度の適用で46キロまで無料で預けられるようになり、上限が1.5倍になる。ロイヤルローレル、プレミアムローレル、ビジネスクラスでも現行の40キロから64キロに増える。
また、荷物が少ない利用者向けに、無料受託手荷物を1個(23キロ)までとするディスカウント価格の運賃プランも打ち出す。
同社の孫嘉明総経理(社長)は個数制への変更について、世界の主要航空会社各社の動向と、同社も一員となっている航空会社のネットワーク「スターアライアンス」の各加盟航空会社が相次いで個数制に全面的に移行していることを考慮したと説明。利用者にとって分かりやすくなるほか、各空港で乗り継ぎ客の荷物を扱う際の作業がよりスムーズになると利点をアピールした。