(台北中央社)収賄や政治献金横領などの罪に問われた前台北市長で野党・民衆党前主席(党首)の柯文哲(かぶんてつ)被告の準備手続きが20日、台湾台北地方法院(地裁)で開かれた。出席した柯被告は、政治資金の収支報告書に瑕疵(かし)があったことを認めつつも、横領の意図はなかったと述べた。
柯被告は台北市内に商業施設「京華広場」(旧京華城)の容積率を巡る不正や総統選期間中の政治献金の横領などで、腐敗防止条例違反(職務に反する収賄を行った罪)や政治献金横領罪などで起訴された。台湾台北地方検察署は合計で懲役28年6月を求める意見を出した。
手続きでは、2月に亡くなった父親に言及して涙を流す場面もあった。