(台北中央社)北部・新北市の淡水河に架かる「淡江大橋」の建設現場には、日本やシンガポール、マレーシア、ドイツなど多くの国から技術スタッフが集まっている。11日、現場でプロジェクトに携わるペリー・ジャパンの平澤純さんが報道陣の取材に応じ、台湾の現場は他国と比べて「安全管理能力が非常に高い」と語った。
平澤さんは過去にベトナムでホーチミンメトロの建設に携わったことがあるとした上で、台湾の安全管理を評価。台風が多い環境でも、事前に対策をしたことで安全に工事を進められたと話した。また台風の接近時に各自治体が発表する休業休校の制度は、工事を停止するタイミングが分かって非常に役に立ったと話した。
記者から多国籍な現場で感じたことを問われると、それぞれの国の人が独自の食べ物を食べていて面白いと答え、自身も毎日おいしい台湾料理が食べられてうれしいと笑った。
橋は2025年末の完成、26年上半期の供用開始を予定している。開通後は同市淡水区と八里区間の陸路での移動距離が約15キロ、所要時間が約25分短縮される。将来的には淡海ライトレール(LRT)の軌道も敷設される予定。16年に亡くなった世界的な建築家、ザハ・ハディドさんの遺作の一つでもあり、完成すれば「単主塔・非対称の斜張橋」としては支間長が世界最長になるという。
陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は同日、現地を視察し、同橋の建設は世界レベルのプロジェクトだと述べた。観光面での効果にも期待を寄せ、休日には2万4千~2万5千人の観光客を淡水地区に集めるだろうとした。