(宜蘭中央社)7月下旬に台湾を襲った台風3号の影響で、北東部・宜蘭県内の河口や海岸に流木が流れ着いた。農業部(農業省)林業・自然保育署宜蘭分署などは同県内の漁港で流木50本を回収し、飼育設備として台北市立動物園に提供した。同園は4日、流木でくつろいだり遊んだりする動物の様子を公開した。
同園は、動物園内の多くの展示スペースには流木と木を模倣して作ったすみかが混在していると説明。自然素材である流木は動物たちに寝転がったり、よじ登ったり、引っかいたりといった自然な行為を行う環境を与えており、頑丈で耐久性のあるすみかを補完しているとした。コツメカワウソは冬場、流木の穴の中に複数匹で潜り、暖を取るという。
今回提供された流木はシロサイの飼育スペースに設置される予定。同園はオランウータンの飼育スペースにも試しに置いてみるとしている。