(台南中央社)南部・台南市の黄偉哲(こういてつ)市長は9日、熊本県八代市の中村博生市長と台南市政府で面会した。農業分野を基礎として、教育や文化などでも双方の交流を広げていければと語った。
台南市が報道資料で発表した。同市は近年、熊本県と密接な交流を行っている。八代市側が台南市を公式訪問するのは初めて。
黄氏は、八代市ではトマトやメロン、かんきつ類などの農産物の生産が盛んだと触れた上で、台南市もミニトマトやメロン、ブンタンなどが特産であり、農業分野での交流が多くできるだろうと述べた。台湾は日本の海外教育旅行の最大の市場であり、中でも「文化の首都」で、歴史的・教育的意義がある古跡を多く有する台南は修学旅行の行き先として特に適しているとPRした。
中村氏は、半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)熊本工場の稼働開始に伴い、熊本と台湾を結ぶ航空便が毎日運航されるようになり、双方の関係の密接さをより実感していると話した。台南市と各分野での交流を行っていければと期待を寄せた。