(宜蘭中央社)8日午後2時過ぎ、沖縄県宮古島沖の海上で北東部・宜蘭県蘇澳船籍の漁船「大昇益」が動力を喪失したとの通報が海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)にあった。同署艦隊分署が10日発表した報道資料よると、大昇益は台湾側と日本の海上保安庁の連携により救助され、10日に宜蘭へ戻った。けが人はいなかったという。
大昇益には船長を含む10人の乗組員がいた。海巡署は、通報を受けて外交ルートを通じて日本側と連絡を取ったとしている。
日本側は、当時の潮の流れや風の向きから大昇益が座礁する恐れがあると判断。大昇益は海上保安庁が派遣した巡視船で安全水域までえい航され、その後、宜蘭県の救助船に引き渡された。
艦隊分署は、今後も引き続き捜索救助の国際協力ネットワークの整備を行い、海難救助の専門人材を育成して海上における対応力の充実強化を図り、救助効率と周辺海域での救難能力を高めるとしている。