台湾・高雄産のナツメや蜂蜜、テレビ東京系列の通販番組に登場 市政府が協力

（高雄中央社）南部・高雄市で生産されるインドナツメや蜂蜜などがテレビ東京の通販番組「虎ノ門市場」で紹介される。番組が初めて同市政府と協力し、特別企画を組んだ。日本の消費者に台湾で人気の高い同市産農産物を産地直送で届ける。

今月、撮影チームが同市を訪れ、安全検査や作り手の思いなどを取材した。取材に同行したフリーアナウンサーの馬場ももこさんは、同市産のインドナツメを初めて口にし、シャキシャキとした食感や甘くてジューシーな味わいに興奮した様子を見せたという。

同市政府農業局によれば、同市のインドナツメの栽培面積は約737ヘクタールで全国最大。品質も高く評価されており、コンテストでたびたび入賞しているという。取材を受けた生産者は番組で紹介するインドナツメについて、最新技術を活用した機械で選別した高品質のものだと説明した。

番組にはこの他、リュウガン蜂蜜やライチ蜂蜜も登場する。蜂蜜を水に溶かした「蜂蜜水」など、さまざまな食べ方を取り上げ、高雄の蜂蜜の魅力を伝える。

同局の張清栄局長は、日本は市が輸出に力を入れる重点市場だとし、パイナップルやライチ、バナナなどはいずれも安定して売り上げを伸ばしているとした。またインドナツメは2016年に日本への輸出が解禁されたと説明。日本の消費者にとっては認知度が低いため、東京で開催された国際食品・飲料展「フーデックス・ジャパン」で紹介した他、昨年には陳其邁（ちんきまい）市長が東京都中央卸売市場葛西市場を訪れて売り込むなどし、PR活動を実施してきたと述べた。

同市産農産物は29日と来月4日の回に登場する。「虎ノ門市場」はテレビ東京の他、複数の地方局でも放送。人口の7割以上をカバーする。