(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)が、台日間の相互送客促進を目的に日本の一部鉄道会社との間で実施している乗車券の交換交流について、日本からの利用が極めて少ないことが分かった。台鉄の杜微(とび)董事長(会長)は26日、来年には新たな協力計画があるとした上で、より多くの日本人の訪台を引き付けたいと語った。
乗車券の交換交流は、対象となる使用済み乗車券を交流相手の鉄道会社が指定する交換場所に持ち込むと、相手側の乗車券と無料で交換できる。
与党・民進党の林俊憲立法委員(国会議員)はこの日の立法院(国会)交通委員会で、新型コロナウイルス流行前の2019年に台鉄の乗車券と交換された日本の鉄道会社の乗車券は727枚に達したものの、逆のケースはわずか5枚だったと指摘。今年も台鉄の乗車券から交換された日本の乗車券は573枚だったのに対し、日本の乗車券から交換された台鉄の乗車券はわずか17枚だったと語った。
杜董事長は、日本の鉄道会社との乗車券の交換交流はすでに何年も行われているとしながらも、今年1月に国営企業化するまでは積極的なPRを行っていなかったと釈明。今後はより率先して周知を図ると語った。