アプリで読む
ダウンロード

台湾の製薬会社、米国企業と技術移転の取り決め締結 核酸医薬の世界進出に期待

2024/02/02 19:28
台湾生物医薬製造(TBMC)は2日、米ナショナルレジリエンス社と技術移転や投資のための戦略提携に関する取り決めに調印した。記者会見には陳建仁行政院長(右3)や王美花経済部長(右1)、TBMCの瞿志豪董事長(左3)、ナショナルレジリエンス社の楊育民氏(左2)らが出席した=2024年2月2日、中央社記者徐肇昌撮影
台湾生物医薬製造(TBMC)は2日、米ナショナルレジリエンス社と技術移転や投資のための戦略提携に関する取り決めに調印した。記者会見には陳建仁行政院長(右3)や王美花経済部長(右1)、TBMCの瞿志豪董事長(左3)、ナショナルレジリエンス社の楊育民氏(左2)らが出席した=2024年2月2日、中央社記者徐肇昌撮影

(台北中央社)医薬品受託製造(CDMO)事業を展開する台湾生物医薬製造(TBMC)は2日、米国のCDMO、ナショナルレジリエンス社と技術移転や投資のための戦略提携に関する取り決めに調印した。台湾の核酸医薬品産業と世界の結びつきを加速させ、世界市場への進出を狙う。

TBMCは政府主導で設立された。調印に立ち会った陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は、TBMCとレジリエンス社の提携は台湾のバイオテクノロジー産業を飛躍させると言及。バイオ医薬品やワクチン、核酸医薬品、細胞治療、遺伝子治療の分野に焦点を当てるとした他、研究開発と量産能力はTBMCの重大な責任だとし、将来的には臨床試験レベルの量産まで行いたいと語った。

王美化(おうびか)経済部長(経済相)は、台湾の人材と医療制度の基礎は優れている上に、知的財産権は完全に保障されると強調。台湾は高分子・タンパク質・細胞医薬品などの高い製造能力を有するものの、いかに世界市場に進出するかが鍵だったとし、レジリエンス社の専門技術やブランドと結びつくことで、台湾バイオテクノロジー産業の発展に寄与すると語った。

またTBMCは今後北部・新竹県竹北市に工場を建設し、2年後には少なくとも医薬品製造品質管理基準(GMP)を満たすレベルで、200リットル以上の核酸医薬品を量産する予定だとし、引き続き規模を拡大させる方針を示した。

レジリエンス社の創業に携わった楊育民氏は、今後、新たな感染症が流行した際、半年以内にワクチン製造力を持てるようにすることがTBMCの使命の一つだとし、欧米からの受注獲得に意欲をみせた。

(劉千綾、何秀玲/編集:齊藤啓介)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
172.30.142.25