(屏東中央社)南部・屏東県のゴルフ用品工場で22日夕に起きた火災と爆発で、23日午前9時30分現在、死者は5人となった。依然5人の安否が分かっていない。屏東県政府によれば、同10時現在、負傷者の数は99人に上ったという。
死亡したのは消防隊員3人と従業員の男女合わせて2人。県政府によると、安否が分からないのは消防隊員1人と従業員4人。
蔡英文(さいえいぶん)総統は23日、死者と遺族らに哀悼の意を示した他、災害事故調査委員会による調査を行い、事故の原因を究明すると述べた。
この日未明に現場に駆け付けた林右昌(りんゆうしょう)内政部長(内相)は報道陣の質問に、死亡した消防隊員は入り口から約15メートルの場所で見つかったとし、爆発により飛ばされたとの見方を示した。
現場の火の勢いは収まったものの、夜が明けても消火作業が続けられた。周囲には異臭が立ち込める中、救援作業用の大型重機が運び込まれ、安否不明者の家族とみられる人が様子を見守っていた。
亡くなった消防隊員の母親は報道陣に対し「息子を誇りに思っていた。優秀だった」と悔しさをにじませた。周春米(しゅうしゅんまい)屏東県長は22日夜、遺族らを支援する考えを示した。