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桃園で目撃相次いだヒヒ捕獲 銃で撃たれ死ぬ/台湾

2023/03/28 16:38:31
桃園市楊梅区で捕獲されたヒヒ(読者提供)
桃園市楊梅区で捕獲されたヒヒ(読者提供)

(桃園中央社)北部・桃園市内で2週間以上にわたり目撃情報が相次いでいたヒヒが27日、同市楊梅区で市職員によって捕獲された。だが、猟銃で左の胸を撃たれ、間もなく死んだ。ヒヒは28日午前に台北市立動物園に運ばれ、検死を終えた後には行政院(内閣)農業委員会によって解剖が行われ、詳しい死因を調べる。

同市政府農業局によれば、同日午後、ヒヒが同区の民家に姿を現したとの通報を受け、職員を現場に派遣。室内は暗く、懐中電灯を手にしようとした際にハンターと出会い、懐中電灯を持参していたハンターは自分でヒヒを探しに行き、射撃した。同局の担当者は、これまでは捕獲の際におとりや麻酔銃を使っていたため、ハンターが実弾を使用するとは知らなかったと説明。事前の報告もなかったという。

同局の陳冠義局長は28日、ヒヒを捕獲する過程で動物の保護や命の尊重への配慮が不十分だったことを真摯(しんし)に受け止め、改善に努めると述べた。

ヒヒは10日から市内各地で目撃されていた。平鎮区では里長(町内会長)らが捕まえようとしたが逃げられた。23日から同局が捕獲に乗り出し、同区や楊梅区などで捜索を行っていた。

農業委員会林務局によれば、野生のヒヒは本来、台湾に生息しないため、保護が必要となる。学術研究または教育目的に限り、中央の主務機関の許可を得て飼育可能だが、一般市民は飼うことができない。民間が無断で飼育していた場合、最大で5万台湾元(約22万円)の過料が科されるという。

(呉睿騏/編集:荘麗玲)

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