(台東中央社)南部・屏東県満州郷の海岸で22日、国軍の実弾射撃訓練により、漁業や生活に影響が出ているとして地元住民らが賠償を求めて抗議した。軍関係者は意思疎通を続ける考えを示している。
訓練の様子を観察していた軍事ファンによると、21日は陸軍と海軍の部隊が、地面から発射された目標を、アベンジャー地対空ミサイルやDMS携帯式防空ミサイルで攻撃。アベンジャーは発射後に白煙を上げながら飛行し、目標に命中したという。
抗議の住民らはバギーカーなどで訓練会場の入り口をふさいで横断幕を広げ、会場周辺の海が規制されて漁業ができずに損失が出ていることや騒音被害を訴えた。
軍関係者はメディアの取材に対し、4月以降3回の説明会を開き、規定に従い事前の通知もしたと強調しながらも、地元への影響を理解するため、第三者機関らと騒音測定器を設置し、訓練による影響を低減させたいと説明した。