(台北中央社)立法院院会(国会本会議)で24日、違憲審査などの職務を担う司法院大法官の人事同意権案の投票が行われ、院長、副院長を含む候補者7人全員が否決された。
立法院(定数113)は与党・民進党が1月の立法委員(国会議員)選で敗れ、野党・国民党が最多の議席数を占める。各党の議席数は国民党が無所属の2人を加えて54議席、民進党が51議席、野党・民衆党が8議席となっている。
大法官の承認には定数の過半数(57票)の同意票が必要となる。この日、国民党は7人全員に不同意票を投じた。民衆党は1人の候補者にのみ同意票を入れたが、民進党がこの候補者に不同意票を投じたため、いずれの候補者も過半数の同意票を得られなかった。
現在在任中の大法官は任期満了者を除いて8人。立法院院会で20日に可決された改正憲法訴訟法では、大法官が15人未満の場合、総統は2カ月以内に補充のために候補者を推挙しなければならないことや、評議に参加する大法官の人数が10人を下回ってはならないことなどが盛り込まれた。
投票開始後、国民党の立法委員は記念撮影を行い、「死刑廃止派の大法官を拒否する」とのスローガンを叫んで票を投票箱の中に入れた。