(新北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は18日午前、北部・桃園市の海軍陸戦隊(海兵隊)基地と同・新北市の海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)施設を訪れ、政府は国防改革を引き続き推進するだけでなく、今後7年間に千トン級艦船11隻を完成させるとし、国土と沿岸地域を守る自信があると語った。
頼総統はこの日、中国人民解放軍が14日に台湾周辺で軍事演習をしたのを受け、対応した隊員らをねぎらった。陸戦隊基地では、軍関係者から報告を受けた後、国産の対艦ミサイル「雄風3」や「雄風2」を視察した。
頼総統は、中国の軍事演習時には陸海空軍と海巡署が直ちに対応し、さまざまな任務を行ったことに触れ、国家の安全を守ったことに国民を代表して感謝を示した。
また海巡署については、武力攻撃とは判断しにくい手法で台湾に圧力を加える中国の「グレーゾーン作戦」に対して積極的に対処し、命をかけて沿岸地域を守っていると強調。その上で、漁業権の保護や密輸の取り締まり、海難救助、密航の阻止などに加え、中国の演習後における認知戦にも対応しなければならないとし、苦労をねぎらった。
頼総統は、海巡署と国軍、国家安全当局が緊密に協力・団結して最大限の力を発揮することを願うと強調。「国家の主権や(台湾周辺)海域における航行の自由を守る決意は変わらない」と述べた。