(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は10日、台北市の総統府前で就任後初となる国慶日(中華民国の国家の日)演説を行った。5月20日の就任演説に続き、中華民国(台湾)と中華人民共和国は「互いに帰属しない」と改めて強調し、「中華人民共和国には台湾を代表する権利がない」と訴えた。
また総統の使命として国家の生存発展を維持すること、2300万の台湾人民を団結させること、国家主権の侵害や併合を容認しない立場を堅持することを挙げた。その上で、防衛力を強化することや民主主義国家と共に抑止力を発揮することなどによって実力で平和を確保する決意を新たにした。
頼氏は5日、台北ドームでの国慶日祝賀イベントで「中華人民共和国は中華民国の人々の祖国には絶対になり得ない」などと訴え、中国はこれに反発した。10日の演説内容には注目が集まっていた。