(アムステルダム中央社)オランダ下院は12日、国連総会で1971年に採択された国連における中国の代表権を定める「アルバニア決議」について、中国による歪曲を拒否する動議を賛成多数で可決した。オランダ政府に対し、欧州連合(EU)内でこの立場の支持呼びかけを求める内容も盛り込まれている。
国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)によると、同動議にはオランダ外相が所属する中道の新社会契約(NSC)を含む14政党が賛成したという。
中道リベラルの民主66に所属する議員は、アルバニア決議が台湾の国際舞台における正当な代表権を拒む道具として長期にわたり使われてきたと指摘。この決議の解釈を見直し、活力ある民主主義の口を封じるために悪用されないようにする時だと主張した。
アルバニア決議を巡っては、IPACが今年7月、台湾の主権には触れていないなどとする決議を採択。オーストラリア上院も今年8月、アルバニア決議が台湾に関与していないとする動議を可決した。
(編集:齊藤啓介)