(台北中央社)李逸洋(りいつよう)駐日新代表が9日、日本に到着し、降り立った羽田空港で日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長や複数の国会議員らから大きな歓迎を受けた。李氏は「日本の皆さんと共に努力し、地域の安全と安定、平和を共に維持する。これが最初の最も重要な任務だ」とあいさつし、日本の親台派議員や在日台湾系華僑らに協力を呼びかけた。
李氏は日本語で約10分間にわたりあいさつした後、メディアの求めに応じて中国語でも感謝の言葉を発表した。
李氏は自民党総裁選や立憲民主党代表選が控える中、複数の国会議員や谷崎氏らが自ら空港で李氏を出迎えたことに「非常に感謝し、とても感動した」と謝意を表明。台日関係は目下、数十年来で最良の時期にあり、台湾と日本は困難を共にし、災害や地震、感染症発生時にいつも互いに即座に支援の手を差し伸べてきたと言及した上で、頼清徳(らいせいとく)総統が最近提起した「民主主義の傘」を拡大させるとする考え方に触れ、民主主義や自由といった価値観を共有する国家が団結することで、地域の安全や安定、平和を維持していく考えを示した。
李氏は1955年生まれの69歳。新聞記者などを経て政界入りし、内政部長(内相)や総統府資政(最高顧問)などを歴任した。