(花蓮中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は23日午前、東部・花蓮県の空軍基地2カ所を訪れ、定例軍事演習「漢光40号」の実動演習を視察した。頼氏は総統府の報道資料を通じ、国軍の全隊員はいずれも国の安全を守る重要な戦力だとし、隊員の努力と献身に感謝するとともに、引き続き精進し、国を守る決意を世界に見せてほしいと隊員を激励した。
頼氏は新城郷の佳山基地と花蓮基地を相次いで訪問。佳山基地では、隊員がその場の状況に合わせて臨機応変に行動を取る「脱中心化指揮管制」や戦闘機・戦力の温存などを、花蓮基地では戦術的第一線救護(TCCC)などをそれぞれ視察した。
花蓮基地での訓練は敵のミサイルの攻撃を受けた状況を想定。基地内の建築物や施設が多数損傷し、6人の隊員が重傷、13人が軽傷を負ったと見立て、重傷者の傷の確認やトリアージ(優先順位判断)、医療施設への後送を実施した。
視察中、頼氏は訓示は行わなかった。最後には慰労金を部隊に支給した。
「漢光40号」実動演習は22日に始まり、26日まで行われる。