(新北中央社)国軍の定例演習「漢光40号」実動演習が始まった22日、北部・台北市と新北市の市境を流れる川、新店渓に架かる華翠大橋で憲兵の訓練が実施された。中国軍の工作員が台北市内に侵入して行政や軍の中枢に危害を与えるのを防ぐのが狙いで、憲兵や警察などがバリケードの設置や通行人・車両の検査と管制を行った。
訓練は橋の新北市側で同日午後11時から約2時間にわたって行われた。憲兵指揮部は、訓練では地域の警察や民間防衛団体と共同で橋や主要道路の検査と管制を行ったほか、実戦に備えた部隊の訓練の成果を検証したと説明した。
軍関係者によれば、戦時には台北市内外をつなぐ10以上の橋で同様の検査や管制が実施されるという。
偽情報への対応の訓練も実施された。中国が認知戦の一環として「台北市を占領した」など事実と異なるメッセージを拡散したと想定。憲兵や警察が台北市内の指揮所と連絡を取り、人々に対して正しい情報を発信するなどの措置の訓練をした。