(台北中央社)顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は6日、基線から12カイリ(約22キロ)の領空や領海に中国軍が許可なく進入したら、自衛権を行使する命令を下せるとの見解を示した。
顧氏はこの日、先月20日に就任して以降初めて、立法院(国会)外交・国防委員会に出席した。
最大野党・国民党の黄仁立法委員(国会議員)と王鴻薇立法委員から国軍の「第1撃」と自衛権の定義について問われたのに対し、中国軍が台湾に対して発動する行為のみが「第1撃」であり、国軍が行使するのは自衛権だと言及。航行中の航空機や艦艇、施設、台湾本島、離島を中国軍が攻撃したり、いかなる飛行物体が許可なく領空や領海に進入したりすれば、自衛権を行使する命令を下せるとし、比例原則にのっとって自衛のために反撃をすると述べた。