(台北中央社)米ニクソン政権とフォード政権で国務長官などを務めたヘンリー・キッシンジャー氏が29日、死去した。100歳だった。外交部(外務省)の王良玉北米司長は30日、キッシンジャー氏は米外交史において重要な役割を果たしたとし、遺族らに哀悼の意を表した。外交部は駐米弁事処(領事館に相当)を通じて遺族に哀悼の意を伝えるとしている。
キッシンジャー氏は米中国交正常化の立役者として知られる。中国には100回以上訪問している一方、台湾を訪れたことはない。今年5月に米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが掲載したインタビューでキッシンジャー氏は、台湾問題を「解決できない」(insoluble)との単語で形容し、「時間に任せる以外にその他の術はない」と述べていた。