(台北中央社)来年1月に行われる総統選を巡り、野党第2党・民衆党の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長が24日午前、中央選挙委員会に立候補を届け出た。報道陣を前に「われわれは勝って(与党・民進党から)国家を取り戻すだけでなく、私たちの未来を勝ち取らなければならない」と決意を表明した。
柯氏はこの日、副総統候補の呉欣盈(ごきんえい)立法委員(国会議員)とそろって選挙委員会に姿を見せた。入り口周辺には多くの支持者が集まり、「最善の選択、台湾は勝利する」などと声援を送った。
柯氏は、しっかりとした足取りで民主主義の価値を守り、人々の願いを実現しなければならないと強調。緊張の度合いを増す米中、両岸(台湾と中国)関係の中で、現状を維持し、平和を追求することは台米中の最大公約数だとし、今変わらなければ、未来も変わらないと訴えた。
また民進党について、国政運営が全くできず、責任も負っていないと批判。在野勢力のリーダーとして、できる限りのパワーを使って団結し、実践できていない理念を実現するために総統選への立候補を決意したと説明した。
今後約50日間の選挙戦はますます厳しくなり、膠着(こうちゃく)感も次第に増すだろうとしながらも、台湾の人民に対して共に政治改革運動の展開を呼びかけ、お互いの暮らしの中に入り、お互いの声を理解し、共通の価値を確かめようと語った。