(台北中央社)米インド太平洋軍のフィリップ・デービッドソン前司令官が30日、台湾に到着した。外交部(外務省)が31日の定例記者会見で明らかにした。蔡英文(さいえいぶん)総統との会談などが予定されており、台湾海峡の安全などについて意見を交わすという。
徐佑典(じょゆうてん)北米司長(局長)によれば、デービッドソン氏は米国笹川平和財団や全米アジア研究所(NBR)などのメンバーを率いて訪台。いずれもアジア太平洋情勢に詳しい専門家で、台湾海峡情勢に高い関心を寄せているという。
一行は政府の招きに応じて訪台し、2月4日まで滞在する。呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)や安全保障政策を統括する国家安全会議の顧立雄(こりつゆう)秘書長とも面会する他、国防部(国防省)、経済部(経済省)、対中政策を担う大陸委員会などを訪問する。
徐氏は、一行の訪台は米国のシンクタンクや学術界のインド太平洋情勢に対する重視を示すものだとし心からの歓迎を表明。今後も米国各界の台湾への理解促進を図っていく姿勢を示した。