(台北中央社)総統府は30日、台湾原住民(先住民)アミ族出身のKolas Yotaka(グラス・ユタカ)氏(48)を再び報道官に起用することを発表した。Kolas氏はこの日、フェイスブックを更新し、「世界に中華民国台湾を見せていきたい」と意気込んだ。
ジャーナリストだったKolas氏は、桃園市政府原住民族行政局局長を経て2016年、民進党の不分区代表(比例代表)として立法委員(国会議員)選に出馬し当選。その後、行政院(内閣)報道官、総統府報道官を歴任した。昨年11月末の統一地方選で花蓮県長選に挑んだが、国民党の候補に敗れた。
Kolas氏はフェイスブックで、国内外のメディアに台湾の政治や経済をより深く知ってもらえるよう全力を尽くすと表明。中国や台湾の親中派が仕掛ける情報戦が激しさを増していることに言及し、国家としての立場を対外的にしっかり伝えていく姿勢を強調した。