南部・台南市政府は19日、新営区内に台湾の市街地としては初めて「スパイラルラウンドアバウト」と呼ばれる新型の環状交差点を導入し、運用を開始したと発表した。車両同士や車両と人が衝突するリスクを低減したとしている。
スパイラルラウンドアバウトは、環状部に複数の車線をらせん状に設け、外側の車線が次の出口につながるように設計されている。同政府交通局は、交通量の多くなる時間帯でもより多くの車両をさばくことができると説明した。
環状部の内側にはエプロンを設け、大型車両が走行しやすいようにした。またゼブラゾーンなどで車両を誘導して運転手の視野を広げ、横断歩道前で歩行者を確認しやすいように工夫したという。周辺の企業や商店のニーズに合わせ、路肩部分には駐車・駐輪スペースを確保した。
交差する道路は駅やバスターミナル、市場、役所などにつながっている他、周辺には金融機関や商店などが立ち並んでおり、今回の改良で安全性の向上に寄与するとしている。