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東部・花蓮に「国家級絵本基地」蔵書3000冊超 地震で損傷の日本建築を再利用/台湾

2025/12/15 09:55
東部で初となる絵本のモデル拠点「絵本故事(物語)屋」が13日、花蓮県にオープンした。(写真=中央社記者撮影)
東部で初となる絵本のモデル拠点「絵本故事(物語)屋」が13日、花蓮県にオープンした。(写真=中央社記者撮影)

東部で初となる絵本のモデル拠点「絵本故事(物語)屋」が13日、花蓮県にオープンした。文化部(文化省)が設置した「国家級」の施設で、蔵書は3000冊を超える。

同施設がオープンした花蓮文化創意産業園区は日本統治時代の1913(大正2)年から75年続いた酒工場を改修した施設で、「花蓮旧酒場」として県の歴史建築に登録されている。昨年4月に花蓮を襲った地震で被害を受け、文化部が修復し同施設を開設した。

13日に開かれた開幕式典に出席した李遠(りえん)文化部長(文化相)は、台湾には絵本作家が多くいるとし、自身が文化部長に就任してから絵本作家の育成や賞の創設などを通じて産業の発展に力を注いできたことに言及。台湾の絵本の実力が数年後に日本と韓国を超える成長を遂げることに期待を寄せた。

また、花蓮が復興の途上にあることにも触れ、文化活動を通じて、花蓮の産業や観光の支援を全力で進めていくと語った。

運営を担う台湾生活美学基金会によれば、館内には絵本の展示スペース、読書エリア、乳幼児向けエリア、AR(拡張現実)体験エリアなどが設けられている。今後は毎月、テーマごとのイベントを開催していく方針。

子どもを持つ地元住民の女性は、同施設が図書館のように形式ばっていないとした上で、木のうろや小屋がデザインされており、子どもたちが中に入って読書を楽しめる花蓮では数少ない空間だと喜んだ。

(張祈/編集:楊千慧)

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