南部・屏東県の屏東大学屏商キャンパスで9日、飛来する鳥類が生息しやすい環境をつくろうと、巣箱が設置された。長期的な観察にも役立てられる。
同大は自然環境が豊かで多くの野生の鳥類が飛来する。中には台湾固有種で希少野生動植物種に指定されているヒガシオオコノハズクのつがいもおり、陳永森学長は同大の自然生態観察サークルに観察を要請している他、三つのキャンパスに巣箱を順次設置している。
この日は自然生態観察サークルで指導に当たる林豊雄さんがメンバーを連れて、巣箱を設置する木を選定。屏東科技大学のツリークライミングサークルやバードウオッチングサークルの協力を得て、巣箱を設置した。
林さんは巣箱の設置で、大学が優しさへの第1歩を踏み出したと語り、学生にとっても命や自然の大切さを伝える良質な教材だと話した。
自然生態観察サークルの鄭祐安さんは、人間と動物がすみかを争う中で、学校が巣箱の設置を認めてくれたことをうれしく思うと語った。

