離島・澎湖県の南の沖合で先月29日、バフンウニの稚ウニ3000粒が放流された。親子向けのイベントで、主催者は子どもの間に海洋保全の概念を根付かせることで、地元の持続可能な漁業の実現を目指そうとしている。
澎湖県水産種苗繁殖場の協力を得て、澎湖区漁会(漁協)と僻地に住む子どもの支援団体が実施した。
この日は稚ウニの放流の他に、サンゴの植え付けや種苗観察、生態知識の解説なども行われた。同漁会の顔徳福総幹事は、イベントを通じて人々が海洋環境を重視するよう注意を喚起するとともに、新鮮で優れた県産水産物を味わってもらい、澎湖の海洋資源と水産養殖の価値を理解してほしいと期待を寄せた。
同県農漁局によれば、澎湖では毎年7月から8月までウニ漁が解禁されている。ほぼ短時間に取り尽くされることから、県は2023年9月から合法な養殖業者によるウニの養殖申請を認めるとともに、技術の指導や飼料の開発を進めてきた。
(編集:荘麗玲)