太平洋に面する東部・台東市の海浜公園では、海岸浸食対策として波消しブロックの代わりに石や礫などを利用している。一部の石には絵が描かれており、市は人々が海辺で宝探しする際の楽しみが増えればとしている。
同公園は海の波により、海岸が浸食され海岸線が後退している。これまでは波の力を弱めるコンクリートの塊を使用してきたが、現在は、石や礫材を用いた消波技術を採用している。
ストーンアートから着想を得た同市公所(役所)は9日、これら自然界の石を海の守護石に変えようと、同県の饒慶鈴(じょうけいりん)県長や地元の人々を招いて、石にさまざまな絵を描いてもらい、この日は計40のストーンアートが完成した。
石の絵には海への想像や感情などが込められているだけでなく、環境保護の理念をアピールする重要な役割も果たしており、「くれぐれも持ち帰らないでね」と饒県長は冗談を口にした。