北部・新北市の専門高校が従来の陶土と異なる材料で陶芸品づくりに取り組んでいる。3Dプリンター技術を取り入れた他、ダムの堆砂を材料にするなど、国連が掲げる持続可能な開発目標の概念にも合致している。
同市内にある新北市立鶯歌高級工商職業学校が北部の水がめである石門ダムの堆砂を地元ならではの特色ある素材に変え開発した。関連の授業も開設されている。同市教育局は20日の記者会見で同校の授業内容を公開し、生徒たちが作り方などを説明した。
出席した鶯歌陶磁工芸園区推進協会の林金徳理事長は、ダムの堆砂を焼成する際の温度は一般的に使われている陶土や磁土より低いことから、比較的省エネだと指摘。色も赤レンガ色で、陶土の灰色がかった白や磁土の白とは違うと語った。
林氏はハイテク技術の運用を通じて粘土をこねるなどの従来の煩雑な手続きを簡素化させることで地域の産業に活力を注ぎ、陶器や磁器の文化クリエイティブ産業に若者を呼び込めればとの期待も示した。