農業部(農業省)台東区農業改良場(農改場)は12日、瓶入りの無菌環境で水草を組織培養できる「無菌水草瓶」の開発に成功したと発表した。人々に気軽に水草の世界を楽しんでもらおうと、同農改場が3年かけて実現した。手入れ不要で5カ月以上観賞可能だとしている。
同農改場の陳信言場長によれば、培養に成功したのはピンク色のハイグロフィラ・チャイ、紅紫色の腺毛があるユキノシタ、濃いグリーンと茶色が混じるクリプトコリネ・ウェンティ・グリーン、鮮やかな緑色をしているデンジソウなど計6種類の水草。中でもデンジソウはすでに知的財産権を取得し、来年にも市場に出回るという。
陳さんは日本で販売されている水草カップにも言及。水が含まれず培地を用いて培養されている水草カップと違って、「無菌水草瓶」は水が入った無菌環境で組織培養されたもので世界でもまれに見るとアピールした。