大阪市内で開催されていた第19回大阪アジアン映画祭で10日、授賞式が開かれ、リエン・ジエンホン(練建宏)監督が台湾映画「サリー」(莎莉)で来るべき才能賞を受賞した。「サリー」はABCテレビ賞に選ばれた。
来るべき才能賞はコンペティション部門上映作品を対象に、審査委員会が最もアジア映画の未来を担う才能であると評価した人に授与される。ABCテレビ賞はスポンサーの朝日放送テレビによって創設された賞で、同局が最も優れたエンターテインメント性を有すると評価した作品に贈られ、今後同局で放送される。
「サリー」は、中部・台中の山奥の村で養鶏の仕事に勤しむ40歳近い独身女性が、出会い系アプリでロマンス詐欺に遭い、真相を確かめるためにフランス・パリを訪れる―という物語を描く。リエン監督の初長編劇映画。