南部・高雄市の宗教施設、慈心壇で2日、神の意見を聞く際に使われる道具「ポエ」(筊)が神卓を覆う布に縦にくっつく現象が見られた。ボエが宙に浮いたままとなったのは同施設が46年前の建立以来初めてだという。
ポエは赤い三日月状のアイテム。2つで一組になっており、これを地面に放り投げて、表と裏が3回出れば神の同意を得たことを示す。
ポエを宙に浮かせたのは慈心壇の主任委員を務める黄隆明さん。病気で治療が必要となった妻のことを心配に思い、同日夜、治療がうまく行くかどうかを神に伺った。
神前でポエを3回目に投げたら、地面から跳ね返って神卓に敷く布にぴたっとくっついた。「絶対に良い兆しだ」と黄さんは受け止めており、一部の信者は「70年生きていて見たことなかった」と驚きを隠せなかった。
慈心壇は1977年に建立され、観音菩薩を祭っている。