今年1月に南部・台南市安南区で迷子となり、市が運営する飼育施設「老牛的家」に収容された水牛「阿花」が先月末、子牛を出産した。同施設で子牛が誕生するのは初めて。
同市政府農業局によれば、阿花が施設にやってきた当初はやや痩せており、見た目では妊娠が分からなかった。5~6月になって施設を訪れた客によって腹部に異常の隆起が発見され、検査の結果、妊娠が確認された。
施設の職員は中央社の取材に対し、出産予定日まで「もう少しかなあ」と思われていたが先月31日、出勤した際、子牛が生まれ、自力で立っていることに気がついたと明かす。同日未明に生まれたのだろうとしている。
子牛は雌で「阿喜」と命名されている。獣医師によれば母子共に無事で健康とのこと。
「老牛的家」は同局が農家の生産において重要な役割を果たす牛の老後の世話をするために立ち上げた施設。設立から12年が過ぎ、阿花を引き取る前は水牛3頭、黄牛1頭が収容されており、いずれも雌だった。