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台湾の純米酒 フランスの品評会「クラマスター」でプラチナ賞獲得 台湾勢初

2024/06/22 18:43
フランスの品評会でプラチナ賞に輝いた台湾土狗1号清酒。左は台南区農業改良場鹿草分場の陳栄坤分場長、右は醸造家の江偉さん(江さん提供)
フランスの品評会でプラチナ賞に輝いた台湾土狗1号清酒。左は台南区農業改良場鹿草分場の陳栄坤分場長、右は醸造家の江偉さん(江さん提供)

(嘉義中央社)南部・嘉義県にある農業部(農業省)台南区農業改良場鹿草分場が協力し、台南16号米を使って醸造した純米酒「台湾土狗1号清酒」が、今年度のフランスの清酒品評会「Kura Master」(クラマスター)で純米酒部門のプラチナ賞に輝いた。2017年から続くクラマスターで台湾勢が入賞するのは初めて。

同清酒は醸造家の江偉さんが醸造法を自身で模索・研究し、鹿草分場の陳栄坤分場長が勧めた台湾版コシヒカリと呼ばれる台南16号米を原材料に作った。手作業で瓶詰めしており、ろ過をしていないのが特徴。

21日に中央社の取材を受けた陳分場長は、台湾で栽培されているコメはいずれも食用で酒造り専用の品種はないとしながらも、食用米でも良質な清酒が醸造できると強調する。

酒造りに適したコメは中心部が白濁している「心白」が多いとされているが、台南16号米は粒が比較的小さく、こうじ菌が浸透しやすいとして心白が少ないとされる食用米の弱点を克服した。

同改良場はフェイスブックを更新し、コメと甘い香りが混ざり、後味がすっきりしているとアピールしている。

(蔡智明/編集:齊藤啓介)

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