(台北中央社)今月から対日輸出が可能になった台湾産の果肉が赤いドラゴンフルーツについて、農業部(農業省)の胡忠一(こちゅういち)政務次長は26日、今年は約338トンを日本に向けて輸出できる見込みだと明らかにした。
台湾産ドラゴンフルーツの対日輸出を巡っては、果肉が白い白肉種は2010年から蒸熱処理をした上で可能になっていたが、果肉が赤い赤肉種や紫赤肉種、紫赤肉種などを起源とする交雑種は今年6月まで認められていなかった。
この日台北市内で行われた食品イベントに出席した胡次長は、6月に日本の検査官が来台したと説明。中部・台中市の施設で果肉の中心温度を46.5度で30分間保つ処理が行われ、24日に第1陣192キロが日本に出荷されたと語った。7月2日にもさらに6トンが輸出される予定だとした。
また日本が輸入しているドラゴンフルーツは主にベトナム産だとしながらも、台湾産は抗酸化作用があるとされるアントシアニンを豊富に含み、甘く、果肉も大きいとアピールした。
品種が約50ある台湾産マンゴーについては現在、アーウィン(愛文)など数品種しか対日輸出できないと指摘。日本側にキンコウ(金煌)の輸入解禁を打診したところ、前向きな反応が得られたとし、検疫に関する交渉を迅速にまとめたいと期待を寄せた。早ければ来年にも輸出が可能になるとした。