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台北映画祭国際新監督コンペ、日本映画「ぼくのお日さま」が審査員団特別賞受賞/台湾

2024/06/27 12:45
台北映画祭で審査員団特別賞など三つの賞に輝いた「ぼくのお日さま」の奥山大史監督(同映画祭提供)
台北映画祭で審査員団特別賞など三つの賞に輝いた「ぼくのお日さま」の奥山大史監督(同映画祭提供)

(台北中央社)第26回台北映画祭は25日、国際新監督コンペティションの授賞式を台北市内で行い、奥山大史監督の「ぼくのお日さま」が審査員団特別賞など三つの賞を受賞した。授賞式に出席した奥山監督は、同映画祭での上映で自身の作品が異なる国や文化の観客に理解されたのを感じたと話し、同作が今後、台湾で正式に公開されるよう期待を寄せた。

国際新監督コンペティションは、新人監督のデビュー作または2作目の劇映画またはノンフィクション作品を対象にしている。

審査員団は「ぼくのお日さま」について、複雑な物語をシンプルなものにし、巧みな撮影と構図によって、登場人物の感情や関係を細やかに描き出したと称賛。「画面、キャラクター、リズム感全てが周到で完成度が高い。監督は編集や撮影も手掛け、新鮮感に満ちた作品を生み出した。研ぎ澄まされており、写意の表現がなされている」とコメントした。

審査員団特別賞の他、アウト・オブ・コンペティションの台湾監督協会推薦賞と観客賞にも選ばれた。

奥山監督は、以前韓国・釜山で同作の企画を提案した際に台北映画祭の関係者から、台湾青春映画の名作「藍色夏恋」がもしかしたら参考になるかもしれないと助言されたことを明かし、「本当にこの影響を受けた。ここで受賞できてうれしい」と話した。

同作は奥山監督の長編映画2作目で、初の商業映画。監督、撮影、脚本、編集を自身で手掛けた。雪の降る街を舞台に、吃音をもつホッケー少年のタクヤと、フィギュアスケートを学ぶ少女さくら、元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ荒川の3人の視点で物語が紡がれる。主演は池松壮亮。

(王心妤/編集:名切千絵)

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