(雲林中央社)日本統治時代の1936(昭和11)年、中部・雲林県元長郷に建設された「元長瓦磘庄集会所」の修繕工事が25日、起工した。日本時代の建物の特徴を残した上で、来年4月の完成を予定しており、その後は文化や観光の拠点として地元住民に利用される方針だ。
この日行われた起工式には張麗善(ちょうれいぜん)県長や県政府文化観光処の陳璧君処長らが出席した。修繕には約2千万台湾元(約9800万円)が投じられる。
建物は2016年に県の歴史建築に登録された。建築家の陳柏宏さんは、集会所は昭和期の公共施設に取り入れられたデザインが残され、外壁は3種類の洗い出し仕上げが用いられていると説明。正面には地元の特産品である落花生の装飾が施されており、非常に優雅だと語った。
張県長は、完成後はイベントや文化講座などを開くとし、活性化を図り、地方の共同の記憶をつくりたいと期待を寄せた。