台北市立動物園の人気者、コアラ。3月から園側が新設した屋外展示場での一般公開が始まったが、後を絶たない来園者により、ストレスを受けているため、園側は5月からコアラの屋外展示に飼育員を付き添わせる方針を決めた。
同園では20年以上前からコアラを飼育しているが、ガラス張りの観覧だった。屋外展示場の設置で来園者がさまざまな角度でコアラを観察できるようになったものの、とても繊細な生き物であるコアラはストレスにより寿命が縮まる可能性がある。
コアラが安心して屋外の展示場を利用できるよう、園側が討論を重ねた結果、飼育員が展示場前で動物に関する話を紹介するイベントの時間帯を利用して、二人を同時に出勤させることになった。
実施は毎週水曜日午前。期間中、飼育員が動物関連の知識を解説しながら動物の権利への尊重などについて語るという。