台湾北部と中部にまたがる雪覇国家公園の森の間に高いつり橋がぶら下がり、空中通路ができている。生態観測のために建設され、樹冠の間を歩いて周りの美しい景色を楽しむことができる。
空中通路の高さは21メートル、長さ10メートル。同国家公園雪見管理処に勤務する上級技師、傅国銘さんが手掛けた。
木登りが大好きだという傅さん。幼いときに世界的な児童文学をアニメ化した「トム・ソーヤーの冒険」を見て、主人公の親友が住むような木の上の小屋がほしいと思ったのがきっかけで、2011年に最初の展望デッキを作り上げた。13年に作ったもう1つのデッキをつり橋でつないてこうして空中通路が完成した。
コウモリや昆虫調査などに使用されるが、市民に空中散歩を体験してもらおうと年2回一般開放しており、1回の定員は30人。ロックバンド「メイデイ」のようにチケットが秒殺完売というわけではないが、数分内で定員数分が売り切れると胸を張っている。
傅さんによれば、年末までには親子が一緒に楽しめ、高さ約3メートルの木の上に建てられたツリーハウスが完成する予定。