東部・宜蘭大学は18日、敷地内の新校舎建設現場で10日、3体分の人骨や装飾具が見つかったと明らかにした。およそ400年前の原住民(先住民)族カバラン族が暮らした集落と関係があるのではとしている。
同大は日本統治時代の1926(大正15)年台北州立宜蘭農林学校として開校。当時も初期鉄器時代の文物が出土している他、2000年と06年にも埋葬品や人骨が見つかっている。20年には常設展示エリアが設置された。
同大によると、今回見つかったのは、3つの墓と、3体分の人骨、コイの形をした金属の編み物、とんぼ玉などの装飾具で、現在も発掘作業が続けられているという。
また出土した文物や人骨は、蘭陽平原で暮らした先人たちの歴史や人文研究への理解向上や研究に寄与するとし、900万台湾元(約3900万円)の予算を計上して発掘を進める方針を示した。