国立歴史博物館(史博館、台北市)が複製品として収蔵していたピカソの版画作品のうち、4点が原画だったことが明らかになった。4点は「平和の鳩」「鳩」「母と子」「幸せのダンス」。改築のため、昨年7月に休館した同館。休館中にも6万点以上に上る収蔵品を台湾各地の美術館で展示しようと、文物の整理を行っており、倉庫に眠っていたポスターの複製を改めて鑑定に出したところ、4枚の原画が混じっていたことが分かったという。廖新田館長によると、作品は同館が1975年、東西の名画を集めた展示会を開催した際、2人の顧問に委託して欧州で購入したもの。展示会終了後、再び公開されたことはなかった。現在、台南市美術館に展示の意向を確認しているという。(写真=史博館提供)